小休憩は?

趣味の登山や週末の出来事を綴ります。

夏山遠征~劔立山~day2

晩酌を済ませ良い気分で初日の夜は更けていき、そろそろ眠くなってきたのでランタンを消し眠りについた。
ウトウトし始めた頃に急に隣が騒がしくなり目が覚めた。
隣に空いていた1張り分のスペースにファミリーがやってきてテントを設営し始めた。
時間を見ると19時半。
しかも、寝ているこちらには全くお構いなしにガヤガヤするものだから完全に寝るタイミングを失ってしまった。
テントに入ってからもおしゃべりがうるさく結局朝までぐっすりとは眠れなかった・・・

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8月13日(水)天気晴れ

いよいよ憧れの劔岳に登る日がきた。
朝3時に起きて撤収開始。
睡眠不足とはいえ気合い十分だ。
とは言ってもあんまり焦らずのんびり準備して5時に歩き始める。

まずは別山乗越まで雷鳥坂を朝一からグングン上る。
標高差約500M準備運動なしに登るのでけっこうキツイ。

キャンプ場を見下ろす。




大日三山も朝日に輝く。




辛抱の登りをクリアし剣御前小舎に到着。
目の前には朝日に輝く劔岳
疲れが吹っ飛んだ!




早く近づきたい気持ちを抑えバイオトイレを拝借してから剱沢に下っていく。

いよいよ雑誌でよく見る光景が近づいてきた。
眼前に劔岳というありえないロケーションの剱沢キャンプ場。




いつかここにテントを張るのが夢でした。
さっさと受付済ましてテント設営。




アタック前にトイレに行っておこうとキャンプ場のトイレに行ったら清掃中でまだ少し
時間がかかるとのこと。
剱澤小屋で借りようと思い途中で立ち寄りました。







しかし、小屋でトイレを貸してもらえないかと聞くと、テント泊ならキャンプ場のトイレを使えと断られた・・・
山小屋にトイレ借りに言って断られたのは初めてだ・・・

なんか多少テンション下がってしまったけど剣山荘で借りようと気を取り直す。
剣山荘までは3回雪渓をトラバースします。







劔の前線基地剣山荘。




夏だね~




剣山荘では快くトイレを貸してもらえて9時にいざ劔岳アタック開始!




まずは前剱まで一気に登っていきます。

途中で鹿島槍ヶ岳が綺麗に見える。




前剱までの登りはけっこうな登りだしガラガラの岩場で落石も発生しやすく非常に歩きずらい!




前剱大岩を見上げる。




この横を通過します。




このあたりから鎖も増えてきて肩にかけてる一眼レフのカメラが邪魔に思えてきて、実際にすれ違う登山者からも「危ないかもよ~」と声をかけられる。

別山方向を振り返る。




早月尾根方向を見ると端っこに早月小屋が小さいけど見える。




やっとこさ前剱に到着すると目指す本丸が登場!
でかい!




前剱を振り返ると遠くに薬師岳がぽっかり浮いてた。




ここからは本峰に向けていよいよ核心部に突入です。







この先はさすがに危ないのでカメラをザックにしまい、ここからはiPhoneのカメラで撮影することにしました。




時間帯が良かったのか下山ルートも別れてるのでほとんど渋滞知らずで鎖場も落ち着いて歩けた。
しかし、鎖を登ったり下りたりと緊張感がずっと続く。







平蔵の頭。




登りの核心部のカニのたてばいが見えてきた。




前に登山者が1~2名いるだけなので焦ることもなく落ち着いて登れましたが、たてばいは多少腕力がいるので女性は緊張するかも。
けど、鎖とステップがしっかり付いてるので落ち着いて登っていけば大丈夫だと思う。
渋滞して途中の岩にしがみついたまま待つことになったらきついかもね~







平蔵の頭方面を振り返る。
改めて見るとなんてとこを歩いてきたんだか・・・




僕はクライミングはしないので普段こんなに長い時間岩と向かい合うことはないので
とにかく目の前の岩場を一つ一つ確実に手足をしっかり確実にホールドすることに必死でした。
でも、心の中ではあの劔の岩を登ってるんだという感動がずっとあった。
映画「劔岳 点の記」を見て以来5年、やっとここにこれたという感動が大きかった。




そして11時とうとう劔岳の山頂に登頂。




感無量。

山頂からは多少雲は出てきてたけど景色は最高。
遠く槍ヶ岳穂高や笠も見える。




立山連邦も。




八ッ峰と後立山




源次郎尾根方面。




山頂には45分くらいいたかな?
軽く昼寝もして感慨深い時間を過ごせた。

休憩してたら腰の曲がったお婆さんが登ってきて、「もう一度北方稜線を眺めるために
登ってきた。」と言っていた。
過去に2度北方稜線を歩いたことがあるけど、足の骨を2本骨折して以来久々に劔に登りそして「今日で劔を卒業する」とおっしゃってた。
よほど劔に思い入れがあるらしく他の登山者と劔について語り合ってて凄く印象に残った。
そこまで人を魅了する劔岳
いつか自分もそういう山に出会えたら良いなと。

山頂からはちょうど東京から来られた若い方と仲良くなり話しながら下りました。
ちょうど同じタイミングでテン場に着きテントもお向かいだったので下りてからも少し
話が出来て良い時間を過ごせました。

その後彼から写真が送られて来ました。
カニのよこばいを通過中。
M君ありがとう~!







そうして無事に下山して劔に乾杯!




この日のビールは特に美味かった!
ずっと岩に座って何をするわけでもなく長い時間劔岳を眺めてた。
至福の時でしたね。

そうやって過ごして18時過ぎそろそろ寝るかと重い腰を上げると、ポツリポツリとうとう雨が落ちてきた。
なんというタイミング、ある意味ここまでは出来すぎです。
次の日からの残りの日々はどうなるかわからないけど、この日の夜は幸せな気分でテントに戻り寝袋に潜り込んだ。

それではテントの中からさようならお休みなさい。